- 作者: 有川浩,徒花スクモ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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p.19
「……何か初っ端からどうもアレだな、お前は。~こういうときは女は多少遅れるもんだろうが。それくらいは織り込んであるぞ」
堂上教官んんんんん!堂上教官のこういう言葉や、頭をなでたりする行為って、いったいどこで培ってきたものなのだろう…。今まで付き合った人が長かったタイプにも見えるし、全然付き合ったことがなくて、でもちゃんとした女性像があるようなタイプにも見える。しかし、あまり長続きせず、何人とも付き合ってきたタイプにも見える…。さて、この言葉は今までの経験からのものなのか、それとも堂上教官の中の女性に対するイメージなのか…。
p.55「あのー、あたしもケース一つ買ってきていいですか」
伊達眼鏡を買って郁が堂上にいうシーン。
今度にしろと堂上教官はいうわけなんだけど、しっかり郁のメガネケースを買っているわけです。その場で、買っておいたと言わない堂上教官にきゅんとした。。。
p.72柴崎の華奢な体を手塚は強引に抱き寄せた。
手塚あああああああああ!!!!この柴崎と手塚の付かず離れずの感じじれったいいいいいいいいいいいいいいい!!!!恋愛下手だと思われる手塚は置いといて、本気の恋愛から遠ざかっていた柴崎も、案外恋愛下手なのかもしれない…。
p.123話してお互いに気を紛らわそうとしたら、不意に右手が握られた。
当麻先生と稲嶺顧問の家から逃げるシーン。堂上教官んん!わかんない。これは、どんな気持ちで手を握ったの?恋愛感情?それとも部下として?それともそれとも、堂上教官自身の恐怖も緩和させようとしてたの?わからないけど、とにかくもどかしいいいいいいい!!><
p.245「いえ、駆け込める先がすぐそこにあるのに諦めろというのは酷な話です。これくらいの負傷は戦闘職種な以上、覚悟しています。むしろ、撃たれたのが俺でよかった。通行人やあなたや……部下ではなくて」
堂上教官が良化委員に撃たれるシーン。堂上教官の「図書隊」に対する強い思いや誇りが感じられる言葉だなあって思った。負傷どころか、死さえも覚悟しているんだろうなあとも思った。そして「……」という空白。なんと言おうと思ったのだろうか。「大切な人?」「恋人?」それとも、笠原のこと自体言おうか迷った?でも、絶対に、笠原ではなくてよかったという気持ちは強いだろなあ。
p.248「泣くな。笑えよ。ここからお前一人で護衛するんだ、しっかりしろ」
このシーンが映画のシーンに繋がってたのね!笠原を信じているからこそ出た言葉だと思うし、ここまで笠原の成長を一番に見てきて、きちんと成長しているからこそ、当麻先生を任せようと思って出た言葉だと思う。笠原が泣き虫なことを知っているからこそ、笠原を奮い立たせるために言った言葉。この後に、堂上は笠原に堂上の階級章をつける。郁にとって、それがどれだけの力を与えてくれるものだったかなんて計り知れない。堂上教官も戦うときにその階級章を誇りに戦っていたのだろうか。そして、郁は堂上教官の唇を奪う。郁の決意がその行動に現れたのかもしれない。
p.275
無事に着いて、無事に帰って来なさいよ。
まだしてない話、いっぱいあるんだから。
柴崎の笠原に対する心配が、ぎゅっと詰まっている気がした。素直に心配していると言わないのが柴崎である。今までに経験したことからくる、人に対する不信感。100%信じてはいないかもしれないが、他の人に比べれば、素に近いものが出せる存在だったのが笠原だったんだと思う。柴崎を素直にさせてくれる存在の笠原。ルームメイトでも笠原。そんな大切な存在である笠原を失ったとき、柴崎はどうなるのだろうか。本部が笠原を心配していたのは紛れもない事実だと思うが、その中で誰よりも笠原を心配していたのは柴崎だっただろう。
p.336「こっちはこの足だ、お前が来ないと誉められないことを分かれ!」
入院中、ずっと郁に会いたかったに違いない堂上。「誉める」ということは建前だと思う。確かに誉めたかったのは間違いないだろうけど、でもやはり会いたかったのが本心だったと思う。そして、しっかり誉める。郁の髪をぐしゃぐしゃにして。郁はうれしくて仕方なかった思う。それは、誉められたこともそうだし、会えたことも。
★プリティー・ドリンカー
手塚と柴崎のお話。この短編を読んで思ったのは、わたしは堂上と笠原の話が好きだということである。ちなみに、上にも書いたけれど、柴崎はこう見えて恋愛下手なのかもしれないなあとふと思った。今まで本気の恋愛から遠ざかっていたことや、かつてのトラウマ、これを鑑みると、実は恋愛に対して奥手だったり、恋愛下手だったりするのかもしれないなあと、改めて感じた。まあ、手塚は、言わずもがな恋愛下手。爆
まさか、笠原が堂上と結婚するとはねえ…途中経過がないから、突然でびっくり。でも、不器用ながらに想い続けていた2人はすごくいいなあと。郁の「篤さん」呼びは、しっくり来てない。でも、柴崎が言った通り、最後の相手になるんだろうなあって思う。
さて、図書館シリーズ4巻分読み切りました。読書の秋ということで始まった読書月間(正確には、月間ではなくなっている期間になった)。ハルヤ→レインツリーの国(2回目)→図書館戦争シリーズ4巻。映画に行くかくか行かないかで迷った図書館戦争。観に行ってよかったなあと思ったのは3巻が中心だったから。だけど、4巻を読み進めるうちに、映画の内容と繋がったり、3巻の内容と繋がったり。今週末に公開されるということで、改めてレインツリーを読むか、図書館戦争シリーズ5・6巻に進むか。なかなかの選択である。でも、たぶん、図書館シリーズを読みそうな気がする。さて、どっちになったかは次のお楽しみ。まだまだ読書は続くよおおおおお!♡