- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本
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p.304
ごめん。またいつか。
唐突すぎる別れ。やだ。突然現れて、たくさんの植物を見てきて、色んなこともしてきた。これはきつすぎる。ここまで読んできて、ほんわかしてたのに、この消え方が衝撃的だった。
p.321
どんなに悲しくても人間は悲しさで死なない。寂しさでも死なない。
その通り。無情だ。精神的にはこのまま死んでしまいそうなのに、死なないのが人間である。それがなかなかきついんだよ。思い出したくなくても、ふとした瞬間に思い出して、苦しくなる。でも、死なない。だからこそ、希望があるとも思う。
p.336
「その勢いで蹴られたら痛いな」
イツキが帰ってきた(ノД`)~゜。
さやかよかったね(ノД`)~゜。
あーーーーーー!もう、本当帰ってきてくれてよかったーーーーー!!!
p.343
一緒に生きていきたい。
ああああああああああ!素敵すぎる。ずっと待っていた人が帰ってきて、彼のことを深く知れて、彼の誕生日に最高のプレゼントが送れる。幸せすぎる。
図書館戦争同様に、「頭を軽く叩く」シーンがある。有川作品だなあとしみじみ。すごく温かい内容だった。なのに、すぱっといなくなるのが、すごく衝撃的だった。温かい色の作品のように感じていたのに、いなくなった瞬間に色がなくなったように感じた。正直、涙が出てきた。突然現れて、いつかはいなくなるってさやかはなんとなく感じていたのに、いざいなくなると、現実を突きつけられたような感覚だったと思う。そばにいてくれた人が突然いたくなったらきつすぎるって。でも、さやかは徹底的に引きずった。イツキも、けじめをつけるためにいなくなって、逃げていたものと闘った。そして、イツキもさやかを思い続けて、決着をつけて、さやかのもとへ戻ってきた。本当に本当に有川作品好きだ。