- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/08/05
- メディア: 文庫
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p.109
「好きなことを訊かれると調子に乗ってべらべら喋っちゃうんだよな、オタクの習性っていうか。」
おたくのことが書かれてました。爆
この気持ちよくわかる…聞かれてなくても話すこともあるしね。爆
でも、おたくは他のおたくの気持ちが変わるから、何を聞いたら喜ぶかわかって、うまく会話を軌道に乗せられると思ってるんだけど、どう?
わたしは、わたし自身がおたくを出さなくても、相手が何かのおたくだったら、いくらでも会話できる自信がある。
さて。
この本、これだ!!っていうセリフはあまりなかったの。だけど、植物図鑑同様に、すごく温かい気持ちになる作品だった。普段、当たり前のように乗っている電車。その中で、それぞれがもつ物語。それが、うまく紡ぎあっていて、うまく伏線が張られていて、その伏線がわかるときの気持ちよさはピカイチ。そこが繋がるのね!って。それから、主役が完全に決まってないのも面白かった。それぞれの物語の中で、それぞれの登場人物が主役になる。誰が主役ということはなく、ひとりひとりが主役。それは、この小説の中だけではなく、普段の生活の中でもひとりひとりが主役なんだよって教えてくれているように感じた。
ここ最近、アウトプットすべきことが多すぎて、ちょっと読書から離れていたんだけど、金曜日に本を何冊か借りて、ほくほくしたので、再び読書開始。でも、実は、阪急電車を読み終わると、次に読む本が手元になくて、読み終わったら、どうしたらいいんだろう…って怖くて、読書から逃げてた部分もある。怖いってなんだよって感じだけど、この秋から読書をずっとしてて、わたしって本が好きだったんだよな…って思い出すきっかけになって、好きなこと思い出せたのに、それがなくなってしまうのが怖かったってこと。よくわかんないよね。