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Panda-Kis 2nd

ぱとのブログです。TV番組の感想はリアルタイムで見れた番組のみUPします。

君の膵臓をたべたい

自己研鑽

 

 

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

 

 

  • 地味なクラスメイト
  • 根暗なクラスメイト
  • 秘密を知ってるクラスメイト
  • 仲のいいクラスメイト
  • 仲良し

 

p.73

【地味なクラスメイト】ぁ、…

p.153 

  • ?????くん

p.261

「志賀春樹、といいます」

 

 この話の中では、最後の最後まで、男の子の名前が出て来ません。ただ、その時に、その男の子を呼ぶ人の印象が【】の中に収められています。桜良の男の子に対する気持ちの変化がよく表れているし、親友の恭子や学級委員の男の子(元彼)などなど、男の子に対する印象も表されています。だから、その場面の空気感がわかりやすい。また、気持ちの変化がとても面白い。最後には「クラスメイト」かなくなる。とても良い。ある一件があって、「仲良しのクラスメイト」でも「仲良し」でもなくなり、「?????」となる。桜良にとって、男の子に対する気持ちがわからなくなったということだろう。甘酸っぱい。

 

それから、ガムをくれるクラスメイトが男の子を呼ぶ時に【】の次に「ぁ」が付いていたのが、ずっと気になっていた。このまま名前が出なかったら、モヤモヤしたまま終わるなーって思っていた。しかし、読み進めると、あった。「志賀」という名前。これで、解決である。彼は、男の子のことを苗字で呼んでいたのだろう。

 

p.83

「初上陸!うわぁ!ラーメンの匂いがする!」

p.84

「学問の神様に会いに行くよ」

p.85

「発砲事件とか多いらしい」

p.86

特に目をひいたのはいくつもある名物のお店で…

p.87

手を洗って、熱く焼けた牛の偶像にさわって、水に浮かぶ亀を眺めならがら橋を渡って…

p.129

川を取り囲むように作られたそこは日用品売り場から劇場までなんでもが揃っている複合施設で、観光地として外国の人達も多く訪れる場所らしい。着いてみると赤く巨大なそれはインパクト抜群で、ランドマークとしての存在感を漲らせていた。

「 ラーメンの匂い」と読んだ瞬間に、「あ、博多だ」って思ったんだけど、「いやー、わかんないよ?」って思いながら読み進めた。そしたら、出るわ出るわ、博多関連の言葉たちが。太宰府天満宮キャナルシティ?みたいなね。爆

 

p.191

「君にとって、生きるっていうのは、どういうこと?」

p.192

「誰かを認める、誰かを好きになる、誰かを嫌いになる、誰かと一緒にいて楽しい、誰かと一緒にいたら鬱陶しい、誰かと手を繋ぐ、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。それが、生きる。自分たった一人じゃ、自分がいるってわからない。誰かを好きなのに誰かを嫌いな私、誰かと一緒にいて楽しいのに誰かと一緒にいて鬱陶しいと思う私、そういう人と私の関係が、他の人じゃない、私が生きてるってことだと思う。そうして形成された私は、今、生きてる。まだ、ここに生きてる。だから人が生きてることには意味があるんだよ。自分で選んで、君も私も、今ここで生きてるみたいに」

女の子と男の子の会話や気持ち中心で進む物語だから、軽快に進んでいる印象だったんだけど、 「生きる」について書くことで、一気に重みが増す。「生きる」ってなんだろう。人それぞれ違うことだから、なかなか興味深い。ただ、その意味を考える機会って、あまりないと思う。それこそ、「死」を感じるとき以外で、常日頃から考えている人って、多くないと思うの。この2人は今、「死」を分かった上で、関係をもっている。桜良は、「誰か」がいて、「生」を感じている。一方で、男の子は「誰か」ではなく「自分」なのではないかと思う。わたしは、前者だなあと、ぼんやり思う。

 

p.215

「誰も、僕すらも本当は草舟なんかじゃない。流されるのも流されないのも、僕らは選べる」

これ!意志が弱いとか、優柔不断とか、色々あると思うけど、結局、何かを選ばないといけなくて、最後は自分で選ばないといけない。良くも悪くも、誰に何かを言われようとも、それが自分の選んだ道。わたしは、その選択を常に全力でしたいと思う。そして、後悔なく進んでいきたいとも思う。

 

p.217 l.12

君は、本当にすごい人だ。

p.251 l.12

私とはまるで反対の、すごい人。

人は、自分にないものをもつ人に憧れを抱く。もし、自分があの人だったら。でも、それぞれに自分の嫌なところがあるだろうし、それぞれが、「こうなりたい」っていう何かがあるんじゃないかと思う。前に教授が言ってた。「東大に入った人も、もっと上の学部が良かったとか、違う学校が良かったとか、劣等感をもっている人もいる」と。人格の完成をするために教育はあるけれど、本当に完成することはないんだよね。それと同じで、常に向上したいと思うのが、人間なのだと思う。

さて、すごい人と書いてある行数が同じなのはたまたまだろうか。

 

 この本において、人の気持ちが書かれているところは、一切段落がないの。

それが、一目瞭然で気持ちを書いている部分だってわかるから、それも、いい効果だと思った。

 

 

 

読み進めると、どんどん吸い込まれていった感覚だった。このあと、この2人はどうなるんだろう?って気になって仕方なかった。恋人ではなくて、でも、きっと友達でもない。なんとも表し難い2人の関係性。でも、その関係性だからこそ、面白いなって思えたのかもしれない。最終的に病気では彼女は死なない。その衝撃が強すぎた。ただ、「病気での死」は、人によっては現実味があったりなかったり。でも、「無差別通り魔による死」は現実味がないようで、誰にいつ降りかかるかわからない現実味があるものなような気もする。死ぬって思ってなくても、常に死と隣り合わせなんだと思うと、一瞬一瞬を大切にしないとなあと思う。それが、なかなか難しいのだけど、少しでも大切にする時間を増やせたら、いいのだろう。