Panda-Kis 2nd

ぱとのブログです。TV番組の感想はリアルタイムで見れた番組のみUPします。

武道館

 

 

武道館

武道館

 
  •  本当の自分、アイドルとしての自分。
  • どちらも本当の自分なのに、選ぶべきことが違う。
  • 人生は常に選択で、正しい選択か間違った選択かなんて、誰にもわからない。
  • そして、間違った選択なんて、ない。

 

  • 初めは、単なるアイドルの話かと思って手に取った。一般人からすれば、アイドルであっても、世間に入れば、アイドルではなくどこにでもいる一般人。主人公である愛子もどこにでもいる高校生だ。きっと、わたしの応援している人たちも、どこにでもいる人なのだ。
  • アイドルは人間らしさを見せてはいけない。ジャニアイでリアリティを出してきた時、わたしが思ったことと同じだ。メディアに出ているときは、そうであってほしい。しかし、メディアから離れたときも、制限はつきまとう。その制限を選んだのはアイドルと呼ばれる本人だが、本人ではない。制限を作っているのは、アイドル本人・周囲の関係者だけではない。紛れもなく一般人も構築しているはずだ。
  • 「あれはいいけど、これはダメ。なんて酷い売り方なんだ。」そう決めるのはアイドルを応援している人よりも、蚊帳の外にいる不特定多数の人である。何も知らないくせに。そう思うことをメディアの人たちはどう思いながら過ごしているのだろうか。
  • アイドル、一般人にかかわらず、暗黙の了解やダメなことは、誰が決めたんだろう。善し悪し関係なく、誰が決めたかわからないことに多くの人が従ってきた。そう考えると不思議なことだらけだ。
  • アイドルであること。非難されることになれる。怒りを忘れる。色々なことに鈍くなる。それは、自分の仕事やONのときと当てはまることができるのではないだろうか。仕事に慣れることで、感情なく仕事をするようになる。たとえ、自分の夢を叶えたとしても、そうなる可能性がある。何が好きだったんだっけ。どうして、この仕事についたんだっけ。立ち止まることができれば良いが、立ち止まれず、自分の感情が行方不明になってしまったら、どうすれば良いのだろうか。きっと、後者の場合は、どうすれば良いかなどとも思わないかもしれないが。わたしは、幸運なことに、夢を叶え、仕事に就いた。だからこそ、感情を大切にしたい。「忙しい」とは、「心を亡くす」と書く。自分自身が心を亡くすことは許さない。
  • 自分に素直に。好きなことは?嬉しいことは?そんな気持ちを大切にしていきたい。

 

  • 愛子と大地は今も幸せに暮らしているのかな。きっと、幸せな家庭を築いているんだろうな。

 

  • 単なるアイドルの物語ではない。選択の難しさ、生きる難しさ、本当の自分が何なのか。様々なことを考えることのできる小説であった。自分に重ね合わせて読むこと、自分の応援している人に重ね合わせて読むこと。色々な面から考えながら読むことのできる小説だった。