わたしは、ことばを専門に扱う仕事をしています。日本語ではないんだけど、それでも、ことばの重みを常々感じています。
自分では、何の気もないことばが、相手を傷つけることもあるし、勇気づけることもある。
1つのことばだけで意味が正反対になったり、誤解を生んでしまったりする。
でも、何気ない一言で、誰かを勇気づけることができたら、それはとてもとても幸せなことだなあってよく思います。
わたしの憧れている人は、わたしにことばをたくさんくれました。そのことばはわたしをたくさん勇気づけてくれましたをそのことばのために頑張ることができました。
わたしは、今でもその人に憧れています。その人がいなければ、今の仕事で、憧れている人と同じことをやろうと思うことはなかったと思います。
どれだけ仕事が忙しくても、必ず同じことをします。時には、それ以上のこともします。憧れている人と同じことだけやっていても、永遠に追いつけない。だから、それ以上をやる努力を常にしています。
今日、わたしの仕事として、たくさんのものに、ことばを書き添えました。いつも思っていること、頑張ってほしいこと、感謝してること、他にもたくさん書きました。
それを受け取った人が、わたしの元へ来てくれました。泣きそうな顔で。その人は、少し不安を抱えている人でした。だから、その人へ励ましのことばを書き添えました。そして、その人は「ありがとう。頑張る(;_;)」と言っていきました。ハグをして、熱い握手を交わしました。
さらに、もう1人別の人が来ました。その人は、落ち込んでいる人でした。もちろん、この人へも励ましのことばを書き添えました。「読んだとき、泣きそうになった」そう言って、その人は涙を流しました。
完全に、気持ちを楽にしてあげることは難しいけれど、わたしのことばで少しでも重い気持ちが軽くなるなんて、こんなに嬉しいことはないです。
ことばを専門に扱っているからこそ、ことばが誰かの元へ届いてくれると、とても嬉しいです。
ことばは意思疎通のための道具です。でも、それだけじゃないと思うんです。それを説明することはわたしの力では難しいけれど…。
こういうことがあると、やはりことばを大切にしないといけないなあと痛感します。ことばは相手を傷つけるためのものではないんです。ことばで、たくさんの人を幸せにできる人でいられるように、常に気をつけられる人でいよう、そう強く思った日でした。
この気持ちを改めて思い出させてくれた人に感謝しています。そして、この気持ちを忘れずに、日々を過ごします。